第1回インタビュー:
たまちゃん
インタビュー
2018.09.27記事更新
第1回インタビュー:  たまちゃん
このインタビューは、どんな人たちがまち会議に参加しているかを紹介する企画です。まち会議の活動内容よりも、参加している人の紹介を行います。どんなことを考えていたり、普段はどんなことをしているのか、仕事の価値観などを紹介したいと思います。自分に似たり、興味のある人がいると知れば、まち会議にもっと参加してくれるんじゃないかなと思って企画しました。
すぎ
ぼっけーまち会議のWEBサイトを作らせていただきつつ、イチメンバーとして毎月の参加を楽しみにしている、すぎです。前置き↑で書かせてもらったように、参加者にインタビューをします!
さて堂々の第一段は、たまちゃんです!
たまちゃん
こんにちはー。
すぎ
なんでたまちゃんを最初にインタビューすることにしたかというと、たまちゃん、目立っているからなんですよ。
たまちゃん
いやいやいやー、何か悪いことでもしたかな(笑)。
すぎ
というのも、とても印象的だったことがあったのです
最初のまち会議の日(※)の集合写真撮影の時だったんですけど。その日の最後に200人近くの参加者が集まって集合写真を撮る時があって。人数が多すぎて撮影がうまく進まなかったんですね。その時、たまちゃん一番後ろの遠いとこにいたのに、大きな声で、「どこまでが写るかを教えてもらえると、うれしいでーす!!!」
って叫んだんですよ。(※2016年1月の第1回笠岡市若者会議)
たまちゃん
あははは!
うん覚えとる!!あれは近くの人たちと誰かが誘導してくれたらいいのにねーって話してたんよ。
すぎ
そうなんですね。ただ僕はあれすごい刺さったんです。ああいう時に、声を張るのって勇気いりますよね。それになんか嫌味に聞こえるかもしれないじゃないですか。
でも全然嫌味がなかった!
たまちゃん
あー、それだとよかったわー。
すぎ
イベントを盛り上げるプロのサクラが派遣されてきたんじゃないかと勘違いしたくらい。
それもあって何をしている人なのかなと思っていたわけです。はい、前置きが長くなりすぎるので本題に入らせていただきます。
(本当に嫌味がなかったか検証するために改めて叫んでもらった)
すぎ
さて、たまちゃんって普段何してるんですか??
たまちゃん
はい、今は主婦をしていて、子育てをしながら、コミュニケーションのセミナーを開いたりしています。以前はお年寄りの介護士をやってました。私みたいに言いたいことを伝えられない認知症のお年寄りに共感を持っていて、認知症ケアのプロになりたいと学生の時に思ったんです。
すぎ
なるほど。
たまちゃん
卒業当時、認知症専門の老健やグループホームなどで働いていると、「バリデーション」というのを知ったんです。
アメリカで開発された認知症のお年寄りに共感をもって接するコミュニケーション方法のひとつで、お年寄り自身を変えずにあるがままを受け入れることでお年寄り自身の自尊心が高められ、薬を控えることができたり、周辺症状を緩和する事例があるコミュニケーション方法なんです。また、働いている頃グループホームの管理者になるには都道府県が主催する研修が笠岡であり、そのご縁で就職することになったんですよー。
すぎ
そこで笠岡デビューなんですね。
たまちゃん
そうなんですー。仕事ばかりだったので、笠岡のことを全然知らなかったんだけど、子供のおかげで笠岡のことを知るきっかけになりました。バリデーションはコミュニケーション、特に共感を持って接することを基本とし、認知症の方とコミュニケーションができると様々なことができるので、いろんな業種の方も学ばれてますよー。

すぎ
へー、共感をもって、いかにコミュニケーションを効果的にするかってことなんですね。
質問しようと思っていたのですが、まち会議では、みんなの前で発表する時があるじゃないですか。そういう時に、たまちゃんの聞き方は体を前のめりにするように聞いてて、何度も「うんうん」って頷いてるし、真剣な内容だったら真剣な表情で聞き入るし、逆に少し面白いこと言ったら、「あはははは!」ってもちろん笑っているんですよ。それってこのバリデーションの経験をしているのが活きているんですか。
たまちゃん
めっちゃ観察されてるー!!でもたぶんやってると思うわー。
すぎ
他の人、そこまで感情表現豊かにしないから(笑)。そういうのってやっぱりバリデーションで育まれたのかなって思ったんですが、どうでしょう?
たまちゃん
すぎちゃんよく見てるねー。バリデーションでは自分の態度で示すことが大切だから、勝手に出てるのかもしれないです(笑)。。
すぎ
でもそれってクールな人だとやろうとしてもできないものじゃないですか。
もしバリデーションを学ぶ前に、まち会議に参加していたら、うんうんって今みたいに聞いていたのでしょうか?
たまちゃん
うーん、わからないけど私は話すことが苦手だけど聞くことが昔から好きでねー。
教科は苦手じゃったんじゃけど、実習ではお年寄りに寄り添って共感をもって話を「聴く」ことがとても大切で、そこだけは評価してもらったんよー。
すぎ
なるほど「聴く」という実技に限ってはめっちゃ優秀だったんですね(笑)。
たまちゃん
あはは、そうだったかもですね。何かひとつ取り柄が見つかってよかったわー。
すぎ
話は変わって、まち会議って社会活動や地域活動の取り組みじゃないですか。そういう社会とか、地域に興味があったんですか?
たまちゃん
そりゃーありましたよー!福祉畑にいたんで、地域っていうのが大きなキーワードなんですよ。私たちが学生で学んでいたときは、「施設内」でどう活動できるかが問われていたんだけども、近年は、地域でお年寄りがどう生きていくかが注目されてきていると思います。
私たちの頃は、認知症のお年寄りは地域で活動していくのは難しいから施設内で介護技術等を一通り学ぶ必要があるって教えられてきたけど、5、6年年下の学生たちは、地域が大事っていうのが主流で教えられて育ってきた。15年くらい前は、グループホームでも地域の中でどう「ひとつの家」として関わっていくかというのを考えていました。でも、そんな時も地域での交流を図ろうと奮闘していたので興味がありましたね。
すぎ
数年くらいで介護のトレンドってのも結構変わってくるものなのですね。
たまちゃん
私が働き始めたころは認知症の方には拘束着を着せることもあったし、最初に帯みたいなものの締め方を教えられるくらい。
すぎ
ええー、本当ですか?介護もガラッと変わっているんですね。。
たまちゃん
ほんとそう!徘徊するための建物作りがされて、軍歌を流して集団でしっかり歩こうみたいなこともありました。今はケアの考え方がたくさんあって、素敵だなと思います。

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