インタビュー#4:たっちゃん 「おしぐらんご」と
何かして欲しい場面でふと思いつく存在
インタビュー
2019.01.03記事更新
インタビュー#4:たっちゃん 「おしぐらんご」と  何かして欲しい場面でふと思いつく存在
リーレー形式で進むインタビュー第4回目はたっちゃんです!金浦地区の堤防にあるおっちゃんたちの集まる小屋で話しました。
すぎ
4回目は、たっちゃん!男性陣はみんな髪型パーマが続いているけど、決してそうではないです。
たっちゃん
うん、偶然だから。てか俺ら以外は髪パーマかけてる人いないから!
すぎ
ですです。はい、ではさっそく前回インタビューで頂いたかめちゃんからの推薦理由なのですが、

「謎だから」だそうです。
たっちゃん
何が!?ねえ、もうちょっと詳しく教えて!
すぎ
仕事はとても忙しそうだけど、ぼっけーまち会議にほとんど出席しているし、さらにはおしぐらんごのような伝統行事等にとても積極的に関わっていたりと、普段どんなことをしているのかよく分からないそうです。
たっちゃん
伝統行事っていっても、おしぐらんごだけよ。でもまち会議のLINEでおしぐらんごの時期にはこのことばっかり話しているから、おしぐらんごの人になっているのかもしれんなあ、ははは。
すぎ
ですね、僕の中でもたっちゃんはおしぐらんごの人ですよ(笑。
ではそのおしぐらんごについてよく知らない人もいると思いますので、簡単に紹介してもらえないですか!?

たっちゃん
改めて説明するとなると、えーと、、簡単に行ったら「和舟の競漕」よなあ。
紅白に分かれて1対1で競漕するんよ。小・中学生のグループの競漕、最近グループができたんんじゃけどそのお母さんグループの競漕、そして大人の男性陣の競漕があるから、舟自体は6漕あるよ。
すぎ
へー、お母さんグループもできたんだ。
たっちゃん
今の時代だけに、さらしは巻いてないけどね。今はお母さんたちは揃いのTシャツを作って参加しとるなあ。子どももふんどしは今は巻いてないね。
ていうのも、ふんどしやさらしって1枚意外に高いんよな。人数分となると結構な出費になったり、巻いてくれる人が当日必要で人員不足だったりしてね。。
すぎ
僕もおしぐらんごを開催している金浦地域の中学校だったんですけど、友達がおしぐらんご出るって言っててふんどし履くのすごいなって思った覚えが少しありますよ。
たっちゃん
ふんどし巻いてくれる人員の話でいうと、子どもの場合は短パン履いているからポロリはないけど大人はポロリがあったらまずいから別の人に巻いてもらわないとモザイクかけれんけえマズイからな、ははは(笑
右から3番目がたっちゃん
すぎ
ははは、伝統行事もいろんなとこで大変だ。
紅白のチームはどうやって振り分けてるんですか?
たっちゃん
お母さんたちは知らんけど、男衆は特にこの人は赤、この人は白って決まっているわけではなくて、毎年バランスよくメンバー編成をしてから、そこで初めて俺は白、あなたは赤みたいに分かる。
すぎ
あ、地域で紅白が決まっているとかくじ引きとかではないんですね。
では、たっちゃんはいつからおしぐらんごに参加し始めたんですか。
たっちゃん
中学1年の時からじゃなあ。その時は、父親もやってて、単純に父親かっこいいな的なこともあり始めたんよ。おじいさんも保存会には入ってたから言ってみれば親子三代でやっとったねえ。
すぎ
へー、すごい!
たっちゃん
あと、おしぐらんごの説明に戻るけど、その昔、漁師たちが自分たちの操船技術を競うためにやってたらしい。今はおしぐらんごのための舟を使っているけど、当時は漁に使っていた漁船を使ってたらしい。毎年だれの船を使うか決めていたらしいし、新しい舟ができたってなったらその船を使ったりしてたらしい。
すぎ
へー。
たっちゃん
俺はそう聞いている。昔おしぐらんごは途絶えたそうだけど、1987年に再開して、俺がやり始めたのは再開した後じゃけえ、そのあたりからしかよくは知らんけど。
すぎ
ちなみに、中学1年からやっているって聞いたけど、それからもしかして毎年やっている?
たっちゃん
うん。
すぎ
やるなあ!すごいなー!!
たっちゃん
うん、今年は無理かな?って思ってた年も何年かあったけど参加し続けれた。
入院していてダメかなって先生に相談したら、「大丈夫じゃろ、出てき」って言われて当日出れたり、
資格の試験日とバッティングしてたけど、出演するのが最終レースだったから間に合ったり、はっはは!(笑
すぎ
申し子じゃないすか。
たっちゃん
ははははっ!でれちゃった。
すぎ
たっちゃん
着いて、すぐふんどし巻いて、船乗って、そのレース勝っちゃった。はははは!
すぎ
すごい!ちなみに勝ったら何か特典があるとかは?
たっちゃん
いやー、ないないない。気持ちの問題。
今でこそ、その後の壇払い(打ち上げ)で競技中のあの時こうだったああだったって盛り上がるけど、昔の漁師がやっていた時は、勝った負けたで壇払いの空気が全然違ったらしい。
すぎ
へー。ちなみに舟についてですけど、漕ぎ手は何人でどういう役割があるんですか?
たっちゃん
1舟6人で乗って前から、みざお、はねこ、どうろ、まえき、うしろまえき、ともろってポジションがある。

すぎ
おっと、線対称じゃない。まっすぐ進まなさそう。
たっちゃん
そうなんじゃけど、まあうまく進むんよ。
すぎ
ちなみに、このみざおって何をする人?
たっちゃん
スタート時はみざお同士が長い2本の竹を持ってお互いの舟に掛けた状態でスタートするんよ。それである程度進んだところでこの掛けた竹を外すんじゃけど、その時にこの竹を相手舟に引っ掛けてぐいっと押して前に出ることもできるんよ。しかも引っかかったらほとんど外せれないし、相手は全然進めれないから、これ腹たつんよ~。
すぎ
へー、そういう技もあるんだ。これはおしぐらんごの楽しみ方でもありますねー。
さてさて、どうしてたっちゃんは、中1からこれまで続けてこれているんですか?
たっちゃん
んー、単純に楽しいし面白いから。
すぎ
楽しい部分ってどういう点?
たっちゃん
人付き合いも楽しいし、集まって話すのも楽しいし、競技自体もまあ楽しいからやっとるんじゃろうなあ。
今まで考えたことないけど、楽しくなかったら辞めとるじゃろうなあ。
すぎ
なるほど、自然な感覚で続けれていると。
たっちゃん
今までの3人のインタビューを読んでみて、ビジョンみたいなこうあったらいいみたいなのがみんなにはあるけど、俺はというとなあ、、、
すぎ
うんうん
たっちゃん
ないよっ!!
すぎ
おお!はっきりと!
たっちゃん
楽しい面白いで続けてるだけで、なんというか理論づける、言葉に直すような動機みたいなのはないんよな。
すぎ
ああ、難しく考えずにただ感じるままにやる。気楽であり、安心する感じですね。

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