関係人口プロジェクト〜地域の人との「かかわり方」〜
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2019.12.31記事更新
関係人口プロジェクト〜地域の人との「かかわり方」〜

みなさんこんにちは。
関係人口プロジェクトです。
楽しかった今年も残すところあと少し、
いかがお過ごしでしょうか?

 

 

今回から数回に分けて、
真鍋島で体験させていただいた出来事を掲載し、
僕たちが学んだ、
地域の人との「かかわり方」
について、みなさんとシェアできたらと思います。

 

 

このたびの投稿は、
地域を知る旅その1(山編)
(すこし長文です)

 

 

真鍋島では、昔ながらの
五右衛門風呂を使用されている方がおられます。


ボタン一つで給湯器から
最適な温度のお湯が出てくるという、
便利な世の中で育った僕たちにとっては、
火を焚き、お湯を沸かさねば入れないという
五右衛門風呂は、もはやワンダーランド。

 

そこで、五右衛門風呂を使用されており、
以前から親交のあった荒山さんに、
失礼ながら入浴のお願いをしたところ、
快く了承をいただきました。

 

 

一宿一飯の恩義ではないですが、
お礼に何かできることはないかたずねたところ、
荒山さんは、島でもっとも美しいとされる
ビーチへと続く山道を、長年整備しいましたが、
病気を患ってから、十分にできておらず、
それが気がかりであるとのこと。

 

そこで、メンバーのみんなで、
山道の草刈や倒木の撤去をして汗を流し、
ビーチクリーンとして浜に流れ着いた流木を拾い、
お湯を沸かすための薪として代用しました。

 

 


チェーンソーの操作や、薪割りなど
生まれてはじめての体験で、四苦八苦。
しかしこのうまくいかずに苦戦する体験が、
子ども時代を思い出し、なぜだか楽しい。

お昼ごはんには奥さまお手製のカレー、
そしてお土産のひじきまでいただき、
荒山さんのやさしさにつつまれて、
あまえてばかりの活動となりました。

 

 

これは後日談ですが、
荒山さんは、その後体調を崩されて入院されました。
それを聞いた1メンバーから、すぐさま
「お見舞いに行きましょう」という話に。

こういった、ささやかではあるけれど、
そこにたしかに育まれた関係を、
少しずつ、ふやしていけるのが、
関係人口として、一つの地域に関らせていただく
僕らの喜びなのかもしれません。

 

 

◎メンバーからの感想1◎

僕は、この関係人口プロジェクトでの1年の活動を通して、「関係」のあり方とは、どういうことなのだろうという事を自分なりに考えてみようと思っています。

まだまだ結論は出ませんが、先日の1回目の活動を通して得たヒントは「迷惑」です。

「迷惑」って、多くの場合ネガティブなものとして捉えてしまいますし、「迷惑をかけるな」って言う教えは、人間関係の基本になっていますよね。僕自身も、もちろん人に迷惑をかけないように生きたいとは思っています。

そんな僕たちが、先日真鍋に行ってして来たことは、まさに「迷惑をかける」ことだと思うんです。
荒山さんに迷惑をかけ、島の子ども達にも迷惑をかけてしまいました。
けれど、特に荒山さんご夫婦との関わりにおいて、その「迷惑」を荒山さんご夫婦の側も、決してマイナスなものとしては捉えておられなかったんじゃないのかと感じました。

人と人が関わるところには、多かれ少なかれ「迷惑」が生じます。
だからこそ「迷惑」を避けようとするのではなく、「迷惑」を掛け合ってなおその先に何かポジティブな感情を得る。
それが関係人口のヒントなのかなと思いました。

◎メンバーからの感想2◎

真鍋島での第1回目実地体験,非常に有意義なものでした。

僕自身まちづくりで大事ににしていることは,自分たちが関係する先の組織にとって,(最初は)異質な存在であることを自覚し,その上で同じ方向を向いて進んでいくということです。

新しく物事を切り開いていくのは“ワカモノ バカモノ ヨソモノ”と言われますが,島民からするとヨソモノである僕たちが島に溶け込んでいくためにも,最初から“これやりたいから協力してください!!”と主張するのではなく,ある程度活動内容に自由をもたせ島民が各々自信のあることや誇りに思っていることに寄り添うような形で体験活動を進めるのが,結果的には1番の早道だと思います。

活動をする中で,島民の皆さんにご厄介になることも多いですが,そのような直接的な接触や対話を通じてのみ人間関係を構築できる第一歩だと思ってます。

活動においてはギブアンドテイク,“お互いさま”の気持ちを持つことが大事かなって思います。

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